
お子様とのドライブは楽しいものですが、その安全を守るためにチャイルドシートは欠かせません。そして日本では6歳未満の乳幼児にチャイルドシートの着用が義務付けられています。
しかし、チャイルドシートを選ぶ際に「R44」や「R129」といった専門用語を目にして、戸惑ってしまう方も少なくないのではないでしょうか?
これらの数字は、チャイルドシートの安全基準を示すものであり、お子様の命を守る上で非常に重要な意味を持っています。
本記事では、チャイルドシートの安全基準R44とR129の違いを徹底的に解説し、お子様の安全とご家族の安心のために、最適なチャイルドシートを選ぶためのご参考にしていただければ幸いです。
法律で定められたチャイルドシート着用義務

日本では、道路交通法により6歳未満の乳幼児にチャイルドシートの着用が義務付けられています。これは、万が一の交通事故の際に、お子様を重大な怪我から守るためのものです。
チャイルドシートを正しく着用することで、衝撃を分散させ、車外への放出や車内での衝突を防ぐ効果が期待できます。
チャイルドシートの着用は、単なる義務ではなく、お子様の命を守るための親としての責任であることを強く認識しましょう。
なぜ新しい安全基準「R129」が登場したのか

従来のチャイルドシートの安全基準は「R44」が主流でしたが、欧州を中心に、より安全性の高いチャイルドシートの普及を目指し、新しい安全基準「R129(i-Size)」が2013年に導入されました。
R44では想定されていなかった側面衝突への対応や、月齢ではなく身長でお子様の成長を判断する方式の採用など、より実践的な安全性の向上が図られています。
R129の登場は、チャイルドシートの安全性を新たなレベルへと引き上げる画期的な出来事と言えるでしょう。
R44とR129どっち?徹底比較!それぞれのメリット・デメリット
チャイルドシート選びにおいて、R44とR129のどちらを選ぶべきかという疑問は、多くの保護者が抱えるものです。それぞれの安全基準が持つ特徴を理解することで、ご自身のライフスタイルやお子様の成長に合わせた最適な選択が可能になります。
ここでは、R44とR129、それぞれのメリットとデメリットを比較し、その違いを明確にしていきます。
旧安全基準「R44」の特徴と現在の状況

R44は、これまでのチャイルドシートの主流だった安全基準です。体重によってチャイルドシートの適合範囲が定められており、主に前方からの衝突に対する安全性が評価されていました。
R44のチャイルドシートは、比較的安価な製品が多く、選択肢も豊富にあるというメリットがあります。しかし、側面衝突への評価が不十分であったり、取り付けミスによる誤使用のリスクがある点がデメリットとして挙げられます。
現在でもR44のチャイルドシートは販売されており、使用することも可能ですが、後述するR129の基準と比較すると、安全性の面では一歩譲ると言わざるを得ません。
- R44のチャイルドシートは、比較的安価な製品が多い
- 側面衝突への評価が不十分のデメリット
最新安全基準「R129」の進化と安全性の向上

R129は、チャイルドシートの安全性における飛躍的な進化を遂げた最新の安全基準です。最も大きな特徴は、体重ではなくお子様の「身長」で適合範囲を判断するようになった点です。
これにより、お子様の成長により適したチャイルドシートを選びやすくなりました。また、R129では、従来のR44にはなかった側面衝突テストが義務付けられており、万が一の側面からの衝撃に対しても高い安全性が確保されています。
さらに、多くのR129チャイルドシートはISOFIX(アイソフィックス)に対応しており、車両への取り付けが簡単かつ確実に行えるため、取り付けミスによる危険性を大幅に低減できます。
安全性の面でR129はR44を大きく上回りますが、製品価格が高価になりがちな点や、対応車種が限定される場合がある点がデメリットとして挙げられます。
- R129は、体重ではなくお子様の「身長」で適合範囲を判断
- R129は、万が一の側面からの衝撃に対しても高い安全性が確保
- R129は、ISOFIX(アイソフィックス)により取り付けミスによる危険性を大幅に低減
- 安全性の面でR129はR44を大きく上回る
- R129は、製品価格が高価になりがちな点や、対応車種が限定される場合がある点がデメリット
結局どっちを選ぶべき?あなたの家族に最適なチャイルドシート選び
R44とR129、それぞれの特徴を理解した上で、結局どちらを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。
ここでは、あなたの家族構成やライフスタイル、車の種類などを考慮し、最適なチャイルドシート選びのポイントを具体的に解説します。
R44チャイルドシートを選ぶ際の注意点
もしR44のチャイルドシートを選ぶのであれば、いくつか注意すべき点があります。まず、側面衝突の安全性評価が十分でないため、側面からの衝撃に対する防御力がR129に劣ることを理解しておく必要があります。
また、シートベルトでの固定が主流となるため、取り付け方法を誤ると安全性が著しく損なわれます。購入前に必ず取扱説明書を熟読し、正しい取り付け方法を習得することが不可欠です。
中古品や譲り受けたR44チャイルドシートを使用する場合は、製造年数や破損の有無を必ず確認し、安全性が確保されているか慎重に判断する必要があります。
R129チャイルドシートを選ぶメリットと将来性
R129チャイルドシートを選ぶ最大のメリットは、その高い安全性です。側面衝突対応に加え、身長基準によりお子様にフィットする製品を選びやすく、ISOFIX固定による確実な取り付けも安心感を与えます。
また、今後R129がチャイルドシートの主流となっていくことを考えると、長く安心して使い続けることができるという将来性も魅力です。
お子様の安全を最優先に考えるのであれば、R129チャイルドシートの導入を強くお勧めします。
初期費用は高くなる傾向がありますが、お子様の命を守るための投資として、十分に検討する価値があります。
チャイルドシート購入前に確認すべき重要ポイント

チャイルドシートの安全基準について理解した上で、実際に製品を選ぶ際には、さらに具体的なポイントを考慮する必要があります。
せっかく良いチャイルドシートを選んでも、車に適合しなかったり、お子様の成長に合わなければ意味がありません。
車への適合と取り付け方法
チャイルドシートを購入する前に、必ずご自身の車に適合するかどうかを確認してください。特にR129のISOFIX対応チャイルドシートの場合、ISOFIXアンカーが車両に装備されている必要があります。
また、シートベルト固定式のR44チャイルドシートでも、車種によってはシートベルトの長さが足りない、座席の形状が合わないといったケースがあります。可能であれば、購入前に実際に車に取り付けてみて、しっかりと固定できるか、シートベルトの取り回しに無理がないかなどを確認することをお勧めします。
取り付け方法も非常に重要です。正しく取り付けられていなければ、チャイルドシートは本来の安全性能を発揮できません。
取り付けが簡単で、確実に固定できる製品を選ぶことも、安全性を確保するための重要なポイントです。
赤ちゃんの成長に合わせたチャイルドシート選び
チャイルドシートは、お子様の成長段階に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。新生児から使用できるタイプ、乳幼児兼用タイプ、学童用ジュニアシートなど、様々な種類があります。
R129は身長基準ですが、R44の場合は体重によってグループが分かれています。購入する際には、お子様の現在の身長や体重だけでなく、今後の成長も考慮し、できるだけ長く安全に使える製品を選ぶと良いでしょう。
また、新生児期には、より高い安全性を確保するため、進行方向に対して後ろ向きに設置する「後向き装着」が義務付けられている期間があります。
R129ではこの後向き装着期間が延長されていることも、安全性を重視する上で考慮すべき点です。
よくある質問:R44とR129どっちチャイルドシートに関する疑問を解消

チャイルドシートに関する疑問は尽きないものです。ここでは、R44とR129チャイルドシートに関してよく寄せられる質問にお答えし、皆様の疑問や不安を解消します。
- QR44のチャイルドシートは今後も使える?
- A
はい、現時点ではR44のチャイルドシートも引き続き使用することができます。R129が新しい安全基準として導入されましたが、R44のチャイルドシートの使用が禁止されたわけではありません。ただし、先述の通りR129の方がより厳しい安全基準を満たしており、特に側面衝突への対策が強化されています。お子様の安全を最優先に考えるのであれば、R129チャイルドシートへの買い替えや、これから購入するのであればR129チャイルドシートを検討することをお勧めします。しかし、既存のR44チャイルドシートを正しく装着し、使用期限を守っていれば、引き続き安全に使用することは可能です。
- Q中古のチャイルドシートはR44でも大丈夫?
- A
中古のチャイルドシート、特にR44のチャイルドシートの購入や使用には、いくつかの注意点があります。まず、過去に事故に遭った経歴がある場合、目に見えないダメージを受けている可能性があり、安全性能が低下している恐れがあります。また、プラスチック部品の劣化やシートのへたりなども安全性に影響を及ぼす可能性があります。チャイルドシートには寿命があり、一般的に製造から5~7年程度と言われています。製造年数を確認し、使用期限を過ぎているものは使用しないでください。さらに、取扱説明書が付属しない場合、正しい取り付け方法が分からず、誤った使用につながるリスクもあります。これらのリスクを考えると、中古のチャイルドシート、特にR44のチャイルドシートの使用は、あまり推奨できません。もし使用する場合は、信頼できるルートからの入手と、状態の入念な確認が不可欠です。
R44とR129、どっちを選ぶべき?まとめ
- 特徴: 体重で適合範囲を判断。主に前方衝突の安全性評価。
- メリット: 比較的安価な製品が多い。選択肢が豊富。
- デメリット: 側面衝突への評価が不十分。シートベルト固定による取り付けミスリスクあり。
- 現状: 現在も使用可能だが、安全性ではR129に劣る。
- 特徴: 身長で適合範囲を判断。側面衝突テストが義務付けられている。
- メリット: 高い安全性(特に側面衝突)。ISOFIX対応が多く、取り付けが簡単確実。
- デメリット: 製品価格が高価になりがち。対応車種が限定される場合あり。
- 将来性: 今後チャイルドシートの主流になる基準。
- 車への適合: 必ずご自身の車に取り付け可能か確認する(ISOFIXアンカーの有無、シートベルトの長さなど)。
- 取り付け方法: 正しく確実に取り付けられるか確認し、自信のない場合は店員に相談する。
- 赤ちゃんの成長段階: お子様の身長や体重、今後の成長を考慮し、適切なタイプを選ぶ。新生児期の後向き装着期間も考慮する。
結局どっちを選ぶべきか
- 安全性最優先ならR129を強く推奨。
- R44を選ぶ場合は、側面衝突の安全性や取り付け方法に特に注意が必要。

