
モーリス W-50は1970年代から80年代にかけて生産された日本製アコースティックギターの名機として知られています。豊かな音質と丁寧な作りで、現在でも中古市場で高い人気を誇ります。
この記事では、モーリス W-50の評価や特徴をはじめ、中古市場の価格比較、関連モデルの情報、シリアルナンバーによる製造年の判別方法までをわかりやすくまとめました。購入を検討されている方に役立つ情報をお届けします。
- モーリス W-50は価格以上の音質と作りの良さで評価される名機。
- 中古市場では3万円〜7万円で取引され、状態とオリジナル度で価格が変動。
- シリアルナンバーで製造年を判別し、価値の判断に役立てる。
- 中古購入時はネック反りやフレット状態を必ずチェックし、信頼できる販売先を選ぶことが重要。
モーリス W-50の評価と特徴

音質の特徴と評価
モーリスW-50の音質は、**「パワフルな低音と明瞭で抜けの良い高音」**が魅力です。全体的にバランスの良いサウンドで、アンサンブルでも埋もれず、ソロでも存在感を発揮します。合板主体ながらも、高い音量と響きがあり、クリアで乾いたビンテージらしい音を持ち、フォークや様々なジャンルに対応可能です。また、膨らみ過ぎない中低音が楽曲全体に馴染みやすく、初心者から中級者にも扱いやすい設計です。
作りのクオリティと材質
モーリスW-50は、1976年~1981年まで「スプルース合板トップ+ハカランダ合板バック&サイド(3ピースバック)」、スプルース単板トップ+ローズウッド合板(3ピースバック)という2仕様になっています。ネックにはマホガニー材、指板とブリッジにはローズウッドが使用されており、外観では縦ロゴ、メキシコ貝のヘキサゴンインレイ、3ピースバックなど高級感を意識した豪華パーツを採用。材料自体は合板主体ですが、当時としては非常に贅沢な木材セレクトと美しい仕上げ、細部まで丁寧な作りが特徴です。塗装や継ぎ目処理、フレット処理の品質も高く、国産ビンテージの精度の高さとコストパフォーマンスを両立したモデルと評価されています。
弾きやすさとネック形状
モーリスW-50の弾きやすさは、適度なグリップ感のある太めのVシェイプネックが特徴です。ヴィンテージモデルらしいしっかりした握り心地で、コードフォーム時に安定感があり、指板のアールと相まってバレーコードも押さえやすい設計となっています。一方で、現代的な薄いネックに慣れている人にはやや厚みが感じられる場合もあり、手の大きさや好みによって評価が分かれる点には注意が必要です。総じてビンテージらしい剛性感を求める方には大きなアドバンテージとなっています。
モーリス W-50の歴史的背景
モーリスW-50は、日本のモーリス楽器製造が1974年から1981年頃まで生産した当時価格5万円の国産アコースティックギターの代表モデルです。当時はフォークブームの盛り上がりとともに、品質と価格のバランスが良いギターとして人気を博しました。
W-50の初期モデルはスプルース単板トップを採用し、後期モデルではコスト削減のため合板トップに変更されました。デザインや仕様は高級感を意識しつつ、生産効率との両立を図った普及機として位置づけられています。モーリスは1960年代から国産ギターの製造を始め、1970年代に多くのギターを量産、W-50はその一翼を担う重要なモデルでした。
総合評価とユーザーの声
モーリスW-50は、70~80年代の国産ビンテージギターとして高い評価を受けています。ユーザーからは、コストパフォーマンスに優れながら、しっかりとした音量とバランスの良い音質が支持されている一方、合板トップのモデルに関しては「単板モデルほどの鳴りの良さは感じられない」という声もあります。
D41風の見た目の高級感や豪華なインレイも人気で、多くのプレイヤーに長く愛用されています。ネックの太さや弦高の高さを好むユーザーが多いですが、現代ギターの薄ネックに慣れていると弾きづらさを感じることもあるようです。中古で状態の良いものは練習用からステージ用まで幅広く使われ、ファンの間では根強い支持を得ています。全体的に「味わい深いヴィンテージギター」として総合的に好評といえます。
モーリス W-50評価 中古市場の価格比較

モーリス W-50中古相場の現状
モーリスW-50の中古相場は、コンディションやモデルの希少性によって幅がありますが、2025年現在、一般的な中古価格は約1万円~4万円程度が多く見られます。状態が良好でヘキサゴンポジションマーク付きの個体や78~81年製のものは、3万円以上で取引されることもあります。
稀少なハカランダ材を使ったW-50はやや高めの2万円台~が相場です。全体的には、昔ながらの国産ビンテージギターとしてコストパフォーマンスに優れ、初心者から中級者に人気の中古品となっています。複数の中古楽器店やネットオークションでの価格を比較しての購入がおすすめです。
状態別価格の違い
モーリスW-50の中古価格は状態によって大きく変動します。一般的に「美品・良好な状態」の個体は3万円~5万円程度が相場で、外観やネックのコンディションが良くオリジナルパーツが残っているものが高めの価格で取引されています。
一方、「使用感がありキズや割れがある並品や普及品」は1万円台から2万円台が多く、パーツ交換や修理が必要な場合はさらに安くなる傾向です。また、希少なヘキサゴンポジションマーク付きの後期モデルや限定仕様はやや高価で、しっかりメンテナンスされているものほど価格が安定しやすいです。複数の中古販売サイトやオークション価格を比較して選ぶことが重要です。
オリジナルパーツの重要性
モーリスW-50において、オリジナルパーツの重要性は非常に高いです。オリジナルパーツは当時の製造仕様や音質を維持する要素であり、特にネック、ペグ、指板、ブリッジといった主要パーツのオリジナル性が音の鳴りや安定性に直結します。特にW-50は1970年代の国産ビンテージギターであり、オリジナルの単板トップやハカランダ合板などの素材を生かした設計が評価されています。
補修や交換でパーツの素材や仕様が変わると、音質が劣化したり味わいが失われることも多いため、状態の良いオリジナルパーツが多く残っている個体は中古市場で高く評価される傾向があります。したがって、購入時にはオリジナルパーツの有無をしっかり確認することが後悔しない選択につながります。
モーリス W-50主要中古販売サイトの価格比較
| サイト名 | 価格(税込) | 特徴・備考 |
|---|---|---|
| 楽天市場
| 44,000円 | 全体的に擦れや線傷使用感 |
| 楽天市場
| 32,800円 | フレット残約9割、現状ネックはストレート、ロッド余裕有。 |
| メルカリ
| 42,399円 | 希少 左用 やや傷や汚れあり |
| J-Guitar | 54,800円 | トップスプルース、貴重ハカランダハカランダ合板、バックハカランダ・チェスナット合板の3ピース |
| J-Guitar | 44,000円 | 【16%OFF】8,800円お買い得です! |
| J-Guitar | 49,800円 | 貴重ハカランダハカランダ合板、サンバースト |
※2025 8月現在掲載価格売り切れの場合はご了承ください。
モーリス W-50に関連する疑問
モーリス TFシリーズとは?
モーリスTFシリーズは、モーリス楽器が主に1980年代に展開した高級アコースティックギターのラインです。TFシリーズは、国産ながらマーチン風のデザインを強く意識し、スプルース単板トップやサイド&バックに希少なハカランダ材を使うモデルも多く、豪華なインレイや本物の貝を用いたポジションマークなど装飾性も高いのが特徴です。
設計・素材ともにWシリーズなどの普及モデルより上位に位置づけられ、繊細でパワフルなサウンドと高い演奏性を持ちます。製造はハンドクラフトに近い丁寧な仕上げで、国内外の愛好家に評価されてきました。TFシリーズにはTF-850やTF-805など複数グレードが存在し、価格は比較的高めです。
シリアルナンバーの見方と製造年の判別法
モーリスW-50のシリアルナンバーによる製造年の判別は、公式には完全に正確とはされておらず、ラベルや刻印の形状、位置、書体から年代を推測するのが一般的です。シリアルナンバー自体は例えば「080960」のような数字ですが、これだけで生産年を特定するのは難しいとされています。
W-50は1974年から1981年頃まで製造され、サウンドホール内のラベルやヘッド裏の番号、インレイの形状でおおよその製造時期が推測されます。たとえば、
モーリス W-50の今後の価値予測
モーリスW-50の今後の価値は、2025年現在の中古市場においては約1万円から4万円前後で安定していますが、ビンテージ国産ギターとしての根強い人気と供給の希少性を踏まえると、今後も大きな価値下落は考えにくいです。特にオリジナルパーツを多く残し、状態の良い個体や1970年代前期の単板トップモデルは高値維持ややや上昇傾向も期待されます。
また、国産ヴィンテージギターの注目度自体が徐々に上がっているためW-50も市場価値の底上げが見込まれます。とはいえ、マニア向けの限られたニッチな市場のため、価格急騰は限定的で、状態重視の選択が今後の価値を左右すると言えるでしょう。
モーリス W-50の後悔しない選び方
モーリスW-50を後悔なく選ぶためには、まず用途や予算を明確にすることが重要です。中古品のため、状態チェックは必須で、特にネックの反り、フレットの減り、表面割れの有無を確認しましょう。オリジナルパーツが多く残る個体は音質や価値が高いため、注意深く見極めます。
この時代の日本製のアコギは耐久性もあり価格も安くよくできた個体も多いので安心して購入できるとと思います。
シリアルナンバーやラベルで製造年を推定し、仕様の違いを把握しておくと納得の選択がしやすくなります。また、複数の中古販売サイトやオークションで価格や状態を比較検討し、信頼できる販売元から購入することも大切です。これらを踏まえ、じっくり比較し自分に合った一台を選ぶことが、後悔しないポイントです。
- トラストロッドの余裕
- 弦高の確認 6弦 2.5mm ±0.2/1弦 2.0mm ±0.2これ以上は弾きにくい
- ネックの元おきがないか?
- ボディの割れ 補修はできているか?

